haboko0120のブログ

好きなおやつはサラミ

美しい言葉

緩慢な自殺

何十万人という被災者が『生きるために必死の努力』をしているのにぼくは『生きることを放棄する』ために苦悶している。 これでいいのか。 こうでなければいけない。 カテゴライズすることでこぼれ落ちる弱者の存在 死ぬことなんてなんでもないけどひとりで…

1900年前の孤独

どんなに絶望しようと、どんなに孤独な人であっても、私たちは本当の意味でひとりではない。古代から書かれ、読まれ、受け継がれてきた本。いつもそこには同じ絶望を持った人がいる。 絶望に効くブックカフェ/河合香織 私は絶望を多く知っていると思うけど、…

目が覚めたら東京だよ

よくわからないが愛着を感じて使っていたものが、ふと自分の手を離れあのでかい炉の中で燃やされると思うともう、いてもたってもいられなくなるのである。 私はもっと大事にしたいのに、その手ぶくろは通りすがる人たちに踏まれて平たくなっていくのだ。 私…

ドラゴネールは近づけり

戦争が終わったら、前向きに明るく力強く、希望に満ちていなくてはいけないということになった。絶望して踠いてる気持ちを、なんとか美しい言葉であらわそうとしたのだけれど、そんなのは悪いことなんだそうです。 蝶/皆川博子 水の記憶。にごった海。 でも…

ミス・アイスサンドイッチ

だってきみ、もう会いに行ってないんでしょう。長いこと。それがこのままつづけば、もう、会えなくなるに決まってるじゃん。そうなの。そうだよ。 誰かにまたあした会えるのは、会い続けてるからな決まってるじゃん。 会うための約束が必要になって、その約…

食とネオナチ

食べるというのは、それぞれの民族が祖先や文化の記憶を味になぞることでもあるから、「食」にかかわる差別は深く心を傷つける、と私は思う。 臭い、野蛮、といった主は外国人住宅を焼き打ちするようなネオナチではない、にしても、次のネオナチの芽になりか…

元々ひきこもりも不登校も大勢から取り残されてひとりきりだったはずです。進学、就職、結婚など、仲間が自分よりも高いところへ旅立っていくのを見送る時の凍死してしまいそうな寒い気持ちは、その立場になったことのない人にはわかりっこありません。 安心…

ホルモンすき

外部の人がこの職業を紹介するときに、必要以上にほめてくれることがある。「屠夫さんの仕事と、牛さんの命に感謝して」とかね。 正直言って、それは望んでいないんです。人が生活のために働く。その意味で、自分たちの仕事も普通の労働なんですわ。妙な褒め…

ねこ塚

電車などに乗っている子供でも、ベチャベチャ喋らないで落ちついているものは人が手を出さない。 犯されない自信を持っているものにはやはり犯し難いところがある。隙を見せるから狙われる。 近代日本のどん底社会/草間八十雄・磯村英一・安岡憲彦

どこまでもゆけると信じていたね

心閉ざした過去のあなたを 救えるときはくるのでしょうか? あなたの痛み分けあえられるのら もうこのままでも怖くないから 夢みることり/はややp はじめて聞いたボカロ曲だったんです

この頃、作品の透明度ということを考えている。性的な内容や描写を扱うかどうかはもんだいではない。出現する世界を、裸眼ではなく、一枚の透明な硝子を透かしたように書かねば不可ないと思っている。 手が届きそうで届かない、はっきりと見えるようで掴みど…

涼しき道というんはな、極楽に行く道のことなんじゃ。 魔羅節/岩井志麻子 淫売は、いつの時代も 生と死の境界線を渡り歩く猫のようなもんだと 私は思うよ 寂しいけど、でもどっか綺麗だよ

あなたが死ななくて嬉しいよ

いつも、一人の女の子のことを書こうと思っている。いつも。たった一人の。ひとりぼっちの。一人の女の子の落ちかたというものを。一人の女の子の落ちかた。一人の女の子の駄目になりかた。 例えば、テッド・バンディに殺された女の子たち。アメリカの女の子…

肉体を売っても魂だけは売らなければ良いと思うのよ。それにあたしお風呂好きだしィ ぼくたちは何だかすべて忘れてしまうね/岡崎京子

蘭鋳

ふくれあがった月の夜だよ 僕たち栄養が足りないのです 半分消えかかった身体で 景色が真っ赤っかに腫れちゃった そんな寂しい上空で 金魚の記憶がないてるよ 金魚の記憶がないてるよ 魚で一番悲しい金魚 金魚で一番悲しいらんちう らんちう/たま 蘭鋳とか、…

ぼくのタイムマシーン

僕らは離れ離れ たまに会っても、話題が無い 一緒にいたいけれど とにかく時間が足りない 人がいないとこに行こう 休みが取れたら 素晴らしい日々だ力溢れ 全てを捨てて僕は生きてる 君は僕を忘れるから その頃にはもうすぐに、君に会いにいける 素晴らしい…

どうしたものやらわからない道、僕らはひたすら歩くんだ

中途半端な優しさで 君の心は乱れたね 聞きたい言葉が聞けなくて 世界の全て敵になる 僕はあなたを愛さない 腐った泣き言きょうみない 聞きたい言葉を聞きたけりゃ ひたすらひとり、考えろ ああつらいよね もうにげたいだろう この世界の全てが、君に冷たい …

人生においてもっとも辛いこと、それは 忘れられることだ。 道端に転がった石ころのように無視され、忘れられ、誰からも顧みられず、まるで存在していないかのように捨て置かれることだ。 迫害されれば逃げることができる。攻撃されれば防御することができる…

お葬式の日でもご飯をつくらなきゃいけないのが女だから 洋子さんの本棚/小川洋子・平松洋子 平松洋子の本は、まだ読んだことがないかもしれない ああ、これか

旅人

旅って、ずっと続けているとどうしようもなく人を疲弊させていゆくところがある。 永遠にどこかに向かい続けると 旅である以上、終わりが設定されている。その終わりに向かっていく。 洋子さんの本棚/小川洋子・平松洋子 ダムに飛び込んだ2人のバイカーをふ…

少女時代の本棚

紙の本には物量を読みこなしているという感覚も覚えます。めくるうちに右のページがだんだん増えていき、左のページは減っていく。手に持つ感触や厚みが変化していくところからも、なにかを得ている実感がある。 洋子さんの本棚/小川洋子・平松洋子

オーバーナイツ

いま、静かな叫びで書き綴った 終わりが始まって やっと僕は気がついた 色のない空を見上げた時 あの人のことを思い出す 最初と最後が入れ替わって 世界が転んで泣き叫ぶ メメント・モリ/studio balabushka

ボイス

今何してるの、何したいの 俺はここだ メッセージ伝えるよ 愛してた いや、愛してる 辛いよ 切ないよ 寂しいよ苦しいよ泣きたいよ ありがとうを言う前にごめん、 と言えずに、あーあ 耐える 耐える ただ想いは絶えず 帰る場所 はある ただ想いは 別別別 だ …

自分がただの染みに見えるほど 嫌いなものが増えたので 地球の裏側へ飛びたいのだ 無人の駅に届くまで 昨日の僕に出会うまで 胸が痛いから下を向く、度に 君がまた遠くを征くんだ 夜明けと蛍/ナブナ

夏はね、発見されるのを待つだけなの。 母さん、わたしゃ疲れてしまったよ。母さんも九十年生きたら疲れたよね。天国にいきたいね。 一緒に行こうか。 どこにあるんだろうね、天国は。 あら、わりとそのへんにあるらしいわよ。 ぱっり、朝ごはん(二○○五年冬)…

醜女よ

美貌は確かにチャンスを引き寄せるが、それを活かせるかどうかのその先には、意志と知力と官能が必要だ。それらすべてを備えた女性に、太刀打ちできる男などいない。 美と才と財。後半生には最後の一つだけが残る。 美貌のひと/中野京子 チートキャラになる…

ばばんばばんばん

小さな言葉を躊躇った 私あなたを殴りたいけど 仏 キリスト 大切な人に 申し開きが立ちません ああ ふざけちゃった 転んじゃった 君を泣かせちゃった わんわん 今しがた 午後六時 冷蔵庫、唸り出す 黒電話 鳴り響く 私から「こんばんは」 「東京は遠いです……

いいの

一番幸せなのがたくさんあったら、 すっごく幸せでしょ サイモン/ぼくのなつやすみ2

生き抜く為

グラデーション思考 ある地点で告白を断られたとしても築きあげてきた「そこまでの関係」を否定されたわけではない 今回のケースで明確なのは、彼がクソであるということ 気を持たせるやうな素振りをしておいて、いきなり音信不通 これは人としての最低限の…

にゃーん

別れを惜しんでくれるのは、ここを楽しんでくれたってことでしょ。 あたしはそれがうれしい。 猫はうれしかったことしか覚えていない/石黒由紀子・ミロコマチコ ねこねこ、 お前たちはいつだって、死のすぐ隣を歩いているよ。器用なものだから